問題集の問いは、分野別・単元別になっている
例えば、生化学であれば、「糖質」に関する問題から始まります。糖質に関する問題は76問あり、正しければ○、間違っていれば×で答えていきます。「糖質」の次は「脂質」の問題が続きます。各問題は、身につけていなければならない知識を、様々な角度から聞いてきます。
このように問題が分野・単元別に細かく分かれているので、問題を解き、答え合わせをして、まちがった問題の解答を読むだけで、取り組んだ分野の基礎学力がアップします。
苦手な単元であれば問題に取り組む前に、教科書やノートをざっと目を通してもよい
苦手な分野だったり、忘れてしまっている単元に当たった場合、大学で使った教科書やプリント等にざっと目を通してから○×問題に取り組むのも一つの方法です。あるいは、教科書やプリント、ノートを使って「調べながら」、○×問題を解いていくのも一つの方法です。その方が頭に残りやすいとも言えます。
自信のある分野は、テスト形式で、何も見ずに○×問題を解く。
自信がない分野、苦手だったり忘れてしまっている分野は、調べながら解いていく。
このように分野・単元によって取り組み方を変え、工夫するのも効果的です。
まちがった問題は、解説を読んでしっかり理解する。解説を読んでもピンとこなかったら、教科書等で調べ、それでも分からなかったら大学の先生に質問しよう。
「自分がまちがえた問題」が最も重要です。なぜ、○×問題を解いているかというと、自分の「弱点」を見つけ出すためだからです。あるいは習ったことがきちんと身に付いているか確認するためだからです。
「自分がまちがえた問題」こそ宝なのです。まちがえた箇所をしっかり勉強し、その内容を理解して下さい。
まちがった問題は「しるし」をつけておき、6~12時間後にもう一回解いてみる。次は1週間後に解く。
まちがえた箇所をしっかり勉強し、その内容を理解するだけでは、実は不十分です。理解した内容は暗記しなくてはなりません。
暗記の方法ですが、最初に「暗記」したときには、すぐに忘れてしまうタイプの暗記になります。これを短期記憶と呼びます。
短期記憶を「忘れにくい」長期記憶にするには、コツがあります。それは内容をある一定期間ごとに思い出すというものです。
- まちがえた箇所をしっかり勉強し、その内容を理解する。
- 6~12時間後に同じ問題を解いてみて正解できるか確認する。そのときに正解(○か×か)だけでなく、解説で読んだ内容や理解した内容まで頭に浮かぶのがコツ。
- 一週間後に同じ問題を解いてみて正解と身につけた内容が思い出されたら、習得できたと考えて良い。長期記憶へと記憶が移ったと思って良い
演習問題は5択形式。国試に向かうための実力を養う
演習問題は○×形式ではありません。5択になります。また、単元別の出題ではなくランダムに問題が出てきます。○×問題で力を養った皆さんの力試しのための問題です。
どの問題も正答できるようなるまで繰り返して解こう。まちがえた問題は最低2回は解こう
短期記憶、長期記憶の話を出すまでもなく、「繰り返し」こそ実力を養います。まちがえた問題は、まちがえなくなるまで何度も解きましょう。
まちがえた問題は、解説を暗記してしまうくらいまで繰り返して復習しましょう。